三分で読める小説『海/空』

・白い雲がまばらに青空を覆っている。 ・僕は海辺に近いカフェ「海空」でブラック珈琲を飲みながら、雑誌をぱらぱらめくる。 ・ 彼女は、もう飛行機に搭乗しただろうか。 ・僕と彼女は海と空のようだった。 ・とても近く、同じ色。けれど、別物。 ・僕らは近すぎたがゆえに、遠かった。 ・彼女は次の海へと飛び立っていく…