三分で読める小説『空/海』

・私は、飛行機の窓から青空にまばらに漂う白い雲を眺めていた。 ・間も無く飛行機が動きはじめる。 ・今から私はあの雲の向こうへと行くんだ。 ・彼は、またあの海の見えるカフェにいるのだろうか。 ・飛行機が滑走路へと向かってゆく。 ・僕ら、海と空みたいだね。 ・昔彼がつぶやいたその一言が頭にまだ残っている。 ・…